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恋多きゼウスと妻ヘラ その2

テュロス王アゲノルの息子であるエウロペの兄カドモスの娘だったセメレは、ゼウスに見初められ子供を身ごもった。しかしそれを知り、嫉妬に狂ったヘラは変装してセメレに近づきゼウスの本当の神々しい姿の話しをし、興味を持たせ唆した。

セメレはゼウスに神である本当の姿で自分に会いに来るようにと懇願した。これにはゼウスも困ってしまったものの、やむおえず電光と雷鳴とともに戦車に乗って、セメレの前に現れた。しかし、この電光の熱と炎によってセメレは焼かれ死んでしまった。

ゼウスの使者であるヘルメスは彼女のお腹から6ヶ月になる胎児を救いだし、ゼウスはこの子供を自分の太ももの中に縫い込み育てた。この子供が後に酒神ディオニュソスになる。

ヘラの信仰

ペロポネソスのアルゴスとエーゲ海東端のサモス島が、ヘラ信仰の中心となっており、ヘラの神殿はナポリ南方のパエストゥムに二つのヘラ神殿が非常に良い保存状態で残っている。

また、前600年頃につくられたヘラ神殿はオリュムピアにあり世界最古のギリシア神殿である。






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