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人間的な神ゼウス

ギリシアの最高神とされるゼウスは、雷光、風雨、雲、嵐を呼ぶ天空の支配者であり、慈悲深い人間の保護者でもある。しかし、ひとたび怒りをかってしまうと雷光で敵を撃つ恐ろしい復讐の神となる。

世界の支配者であり、強さや恐ろしさを持つ神に見えるが、神話の中で語られる彼はそうではない。美しい女性を見るとすぐ恋をしてしまう浮気物の一面も持っている。女神や人間の女、ニンフなどに心を奪われ、自分の姿を白鳥や牛、雲などに変え、誘惑し、たくさんの子供をなした。

これに対しゼウスの妻ヘラが嫉妬に狂い、夫の恋人やその子供を迫害するという泥沼劇の神話の中にたくさんでてくる。

ギリシア神話を面白くしている要素のひとつに神である崇高さと世俗的な人間性がある。

恋多きゼウスと芸術

アルゴス王は自分の娘の子供によって殺されるだろうという神託を受けた為、 娘のダナエに男が近づくことがないように青銅の部屋に彼女を閉じ込めた。そして一人の老婆に見張りをさせていた。しかしダナエの美しさに魅せられたゼウスは黄金の雨となり彼女の上に降り注ぎ思いを遂げた。この二人の間に生まれたのが、英雄ペルセウスである。この話をモチーフにたくさんの芸術が生まれた。






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