HOME神話の英雄ヘラクレス > 十二の功業 その3

十二の功業 その3

7.クレタ島の牛
荒れ狂った凶暴な牡牛を生け捕りにするため、海を渡り生け捕りにしたが、エウリュステウス王に見せた後、野に放った。その後、牡牛はスパルタから、ペロポネソスを縦断し、コリント地峡を通ってアッテイカのマラトンに来て住民たちを悩ませたが、テセウスにより、捕まえられアポロンに捧げられた。

8.ディオメデスの飼っている牡馬
トラキアの王ディオメデスの飼う人間の肉を食う四頭の牡馬を捕らえるためディオメデスと戦い勝ち、彼を馬の餌にした。馬はディオメデスを食べてからおとなしくなったので、戦車をこの馬たちに引かせエウリュステウス王の下に帰還した。

9.アマゾンの女王の帯
エウリュステウスの娘アドメテが、軍神アレスを祖とする女戦士の民族であるアマゾンの女王ヒッポリュテが持っていた宝石を散りばめた美しい帯を欲しがった。そのため、これを手に入れるためアマゾンの元に向かい交渉し、了解を得たがまたしても女神ヘラが現れてこれを邪魔するため、ギリシア人たちが女王をさらおうとしているとアマゾンたちを先導し、ヘラクレスと戦わせヒッポリュテを殺させた。ヘラクレスは帯を奪って出帆した。

岐路に立ったヘラクレス

若いヘラクレスは二人の美しい婦人と出会い誘惑を受けた、婦人の一人は「快楽」と名乗り派手に飾り立て、人生の素晴らしさは享楽と怠惰の中にあるといい、もう一人は「美徳」といい、質素でつつましい装いで辛苦と努力して得られたものが本当に価値のあるものだといった。ヘラクレスはどちらをとるかの岐路に立たされたという物語が残っている。これは神話ではなく、教訓的な寓話である。






ページTOPへ