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ヘラクレスの[十二の功業]のはじまり

ヘラクレスはテバイ王クレオンの娘、メガラを妻に迎え、平穏に生活していたが、執念深い女神ヘラの更なる嫌がらせにより気が狂い、正気を失いさまざまな乱暴を働き、しまいには自分の妻や子供を弓で撃ち殺し、更には弟とその二人の息子を火の中に投げ込み焼き殺した。

その後、正気に戻った彼はこの行いを深く恥じ、デルポイに赴き、自分の犯してしまった罪を償うにはどのようにすればよいかアポロンの信託に尋ねた。それに対して巫女は「ティリュンスへ行き、エウリュステウス王のもとで12年間仕え、王に命ぜられる仕事をすべてやり遂げねばならない。」と告げた。

この信託に従い、エウリュステウス王のもとへ向かい、王の命令に従い成し遂げた功績が有名なヘラクレスの「十二の功業」の始まりである。

ライオンの毛皮の秘密

ヘラクレスがいつも身に付けているライオンの毛皮は、キタイロンの山中で退治したライオンという説の他に、十二の功業のひとつであるネメアの谷で戦ったライオンのものだという説がある。ライオンの毛皮が象徴しているものは、動物界を代表する強い動物であるということと、優れた機能性のほかにも捕獲数が限られているために当時でさえも貴重なものであった。






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