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火と鍛冶の神 ヘパイストス

ゼウスとヘラの子であり、火と鍛冶の神である彼は、アプロディテの夫である。武器や武具、家具などの調度品をつくる神々の中の技術者で、手工芸職人の守護神である。美術では逞しい身体を片肌脱ぎにした中年の男の姿で鍛冶場の溶鉱炉や鉄床などを背景に表現されることが多い。

彼は、女神アテナが生まれる際にゼウスの頭を割ったとされている。彼はヘラの実の子であるが、容貌が醜く足が不自由であったなどの理由で海の中に投げ込まれ、なんとか助かった彼は母への復讐を誓い、黄金のいすをつくり、母が座ったら魔法の紐が彼女を縛りつけ、身動きが取れなくなるようにした。そして、その罠にはまった母が困り果て海底から彼を迎え入れたという話がある。

不遇の幼少期を送るヘパイストス

実の母により、海に投げ入れられた彼は、海の女神、テティストとエウリュノメに救われ、9年間深い海底にある洞窟で育てられた。母への憎しみを燃やしていいた彼が復讐を果たす様はときおり陶器画に描かれることがある。






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