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死者の国の支配者 ハデス

ゼウスとポセイドンとくじ引きをし、地下の国である冥界の支配者となった彼は、ギリシアの神々の中でも地位が高い神である。それなのにも関わらず、オリュムポスの神々の中には入っていない。理由としては、神々からも人間からも嫌われており、彼自身が玉座から離れず、地上に出てくることがなかったことや、「死の国の王」という名前には触れたくないという人間の思いもあったからだろう。しかし、地下から植物を芽生えさせる豊饒の神、富の神プルトンとして信仰されてもいた。

地上にいる死者の霊を冥界に導くことがヘルメスの役目であれば、冥界の川の渡し守は老人のカロン、冥界の入り口を見張るのはケルベロスである。冥界の使者である彼は神話が非常に少なく、恋物語があるくらいで、存在感がとても薄い。

ヘスティア

ゼウスの姉である彼女は、かまどや炉を守る神、家庭生活の守護神である。オリュンポスの十二神であるものの、彼女をめぐる神話はない。ローマでは国の守護神として厚く信仰されていたため、円形の神殿を持ち、絶え間なく聖なる火が灯るように管理されていた。






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