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テセウスの旅路

父に会いに行くことを決めたテセウスだが、生まれ育ったトロイゼンと父アイゲウスがいるアテナイは湾を隔てて向かい合っており、船に乗ればすぐに着く距離であった。しかし英雄ヘラクレスを尊敬していたテセウスは、遠回りではあるが陸路を選びヘラクレスのように多くの悪者を退治したいと考えていた。

その思い通り旅の途中で出会った、旅人を棍棒で殴り殺していたペリテス、旅人を裂き殺していたシニス、旅人を崖から突き落とし大海亀の餌にしていたスキロン、レスリングを強要し相手を殺していたケルキュオンなどの野盗や野獣を退治するべく戦い勝利していった。

そうしてたどり着いたアテナイで父アイゲウスと初の対面をし、後継者の指名を受けた。

テセウスの伝説

地形的に、船に乗ればすぐに父に会うことが出来る旅路であったのにも関わらず、遠回りをさせ冒険譚をつくることで、たくさんの強敵と戦い武勲を残したという物語がつくられた彼は、ヘラクレスと同格の第二の英雄へと押し上げられていった。両者の対極的な性格も含め、武勇を比べると別の面白さがある。






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