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世界をまたにかけたヘラクレスの足跡

ギリシア神話の代表格とも言える英雄ヘラクレスは、ゼウスとアルクメネの子で偉大な国民的英雄である。神話ではつねに豪快で不屈の勇気をもち、一本気の正直者であると同時に短期で移り気な人格で描かれている。

彼の冒険譚や武勇伝は全世界にあり、死後もオリュンポスの神々の中に迎え入れられている。彼の強さは幼少の頃から始まっており、嫉妬に狂ったヘラにヘラクレスが眠るゆりかごの中に蛇を放たれても怖がることもなく、両手で蛇を絞め殺したとされている。

こんなヘラクレスが美術の題材になるときは、つややかな筋肉美、時にはライオンの毛皮とライオンの頭部をかぶり、手にはゴツゴツとした突起がある棍棒を振りかざす勇ましく、男らしい偶像として表現されている。ヘラクレスの傍らには守護神の女神アテナが傍らにいることが多い。

空想の怪物たち

ギリシア神話に登場するライオンの身体に人間の顔を持つスフィンクスやライオンの首に竜蛇の尾、背中に牡山羊の首が生えた胴をもつキマイラなどの異形をした空想的な怪物たちだが、ほとんどがオリエント造形的な要素を吸収し発展させたものからきたのではないかと考えられる。






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