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誕生と少年時代

英雄ペルセウスの孫アムピトリュオンの妻アルクメネはゼウスに見初められ、夫の姿に身を変えたゼウスと夜をともにしたが、その翌日今度は本当の夫アムピトリュオンと床をともにし、ヘラクレスとイピクレスの双子を宿すことになる。

ヘラクレスの武勇伝は、乳飲み子の頃から始まっている。揺りかごで寝ているヘラクレスは投げつけられた蛇を怖がりもせず両手で捕まえ絞殺したという伝説がある。

青年期に入ったヘラクレスは、音楽や格闘技などを精力的にこなしていたが、その短気で怒りっぽい気質は少年時代から元来のものだったとされている。

ある日音楽の師匠であるノリスが、楽譜を無視して自由演奏を始めてしまったヘラクレスを叱ったことがある。叱られたことに怒りを抑えきれなかったヘラクレスは、ノリスを琴で殴り殺してしまった。罪を償うためにヘラクレスは田舎に送られ牛の番を行うことを命じられた。18歳までこの業は続いたが、付近の農場を襲ったキタイロン山のライオンを五十日間にわたる狩りのすえに退治し、その皮を剥ぎ身にまとって帰還した。

ヘラクレスを伝える芸術作品

ヘラクレスを伝える芸術作品はたくさんあり、ゼウス神殿の内陣にある東と西にある各6面のメトープ(浮彫の石板)には、ヘラクレスの十二の功業がすべて描かれている。制作年代は破風彫刻よりも古く東面の方が古いものとなっている。






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