HOMEさまざまな神々 > 愛の童神 エロス

愛の童神 エロス

アプロディテの子とされ、愛を司る童神である。別名キューピッドとも呼ばれ、美しい少年の背中に翼が描かれている。彼は矢筒を肩にかけ、小さな弓と2種類の矢を手持ち、金の矢で人を射るとその人は情熱的な恋心を抱くようになり、また鉛の矢で射ると人を嫌いにさせる力を持つとされている。アポロンとニンフのダプネとの悲恋物語になった原因がこの2本の矢であるとも言われている。

彼はアプロディテと共に描かれたり、人間がおりなす恋の場面に象徴として登場することが多く、主役を演ずることはほとんどないが、絶世の美貌を持つプシュケとの結婚までの話が多くの芸術家の創作意欲をかきたて、18~19世紀の絵画や彫刻などで力作が残されている。

プシュケとの結婚

絶世の美女であるプシュケはアプロディテの妬みをから、なかなか結婚できずにいたため、両親がアポロンの神託に尋ねたところ、花嫁衣裳を着せ山頂の岩の上に立たせよという。これに両親が従うと深い谷間へと運ばれたそして美しく豪華絢爛な宮殿の中で、彼の姿はみえないが不自由のない生活をおくった。しかし、夫の顔をみようとして、気づかれ逃げられてしまった。後悔した彼女は世界中を旅して彼を探した。






ページTOPへ