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パルテノン神殿の支配者 アテナ

ゼウスの娘の一人で、戦争、知恵、工芸、学芸、医術などを司る女神。誇り高く、気品ある彼女は、単独像で表現されることが多く、その姿は中年の女性として表現され、頭に兜をかぶり、手には剣と槍を持ち、胸には防具をつけていることが多い。

凛々しく描かれることの多い彼女だが、染物名人の娘で織物の腕を自慢していたアラクネに機織の挑戦を申し込まれ、その技を競う対決をしたという話がある。その際、アラクネをたしなめるために、傲慢だったために神に罰せられた人間たちをモチーフにしたものを作成し、一方アラクネは神々が人間の女に懸想し非行を働くという情景モチーフにした作品を作成した。

その作品ももちろんだが、神を軽んずる態度に腹をたてアラクネの織物を引き裂き、自殺しようとする彼女を蜘蛛に変えたという話がある。

ゼウスの頭を割って生まれたアテナ

神話の中でも奇妙な誕生秘話があるアテナは、ゼウスが最初の妻となるメティスを迎えた際、ガイアとウラノスにメティスの生む男児に王位を奪われるだろうと予言され、これを恐れたゼウスが身ごもったメティスをのみこみ腹の中に入れ、月が満ちた時に鍛冶神に命じ斧で自身の頭を割らせた。そうするとその傷口から鎧兜に身を固め、手に槍と円盾をもったアテナが誕生したという話である。






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